暗がりに...
『 暗がりに 檜鳴りのする 寒さかな 』
本日、以前から予約していた『大和川純米吟醸・今朝しぼり生生』が届いちゃった!!
会津喜多方にある大和川酒造店では稲の収穫が始まる10月から精米をはじめ、11月以降、少しずつ新酒が出来上がってきます。
その中でも、「今朝しぼり」はしぼった直後のお酒を瓶詰め出荷。濾過も火入れもしない、しぼったままのお酒!!
(実際には「しぼる」のではなく、無圧で自然に流れる「あらばしり」の部分を瓶詰めします。)
「今年は11月25日午前0時からお酒をしぼりはじめ、午前3時には瓶詰め。そして手作業でラベルを一枚一枚丁寧に貼り、午前中には全て出荷の予定。」
とのことで、約束どおり今日のお昼にはクール宅急便で届きましたヨ。
蔵のコメントでは
「蔵にとってお酒は我が子も同然。もろみの段階から丁寧に育て上げてきたお酒を半日もしないうちに蔵出しするのは少々名残惜しい気もしますが、従来は蔵の中でしか味わえなかった爽快感を皆様に味わっていただけるという喜びも同時にあります。しぼったまま何も手を加えない、貯蔵期間もないまさに大和川本来の味を楽しんでいただけると思います。」
と、ゆ〜訳なんですが、
いや〜酒好きにはいい世の中になったもんですなぁ。
蔵人でしか味わえなかったお酒が、一般人でもその日の内に飲めてしまえるのですから。
こんなステキな企画を考えた蔵と酒屋に感謝です。
早速、夜頂いちゃいました。
とっておきの備前の器でクイクイと♪
しかも今日は兄者一家が遊びに来たので寿司を取ったのだ!しかも特上だ〜!!
これはたまらん!たまらんゾ!よきにはからえ!くるしゅうない!
大トロをつまんでクイッ♪うにをつまんでクイッ♪
なんてこった!最高だ!!
ぼたん海老でクイッ♪ホタテでクイッ♪
いいのだいいのだこんなゼイタクがあっても、たまにはいいのだ。
お酒はまだ酵母の生きた状態で、炭酸ガスも残っている。そのため、飲むとピリピリと感じて新酒のフレッシュ感をさらに引き立たせてくれる。
粗さは残っているが何より香りがイイ。これがホントの日本酒なのだ!
あらためまして言おう 『 サケ イズ ワンダホ〜〜 』 と!
ちなみに兄キは「まじ〜」と言っていた(笑)
が、いいのだいいのだ。この酒はナント言おうが僕には旨いのだ!
なぜならこの酒にはまだ蔵人の情熱や思いが生き生きと残っている。
酒を愛する心がひしひしと伝わってくるじゃぁないか。
グルメは好きじゃない。食い物にもなんらこだわりも無い。
あそこの何がうまいとか、どこの何がまずいとか、僕にはさほど興味も無い。
人間は感情の動物。味覚なんて時によって変わってしまうもの。
空腹こそ最上のソース。とはよく言ったものだ。
肉もラーメンもカレーライスもろくに食えなくなって2年。
つらいと言っちゃつらいが、そうでもないと言えばそうでもない。
普段の、仙人じみた食生活も身体は喜んでいるのがわかる。
僕は本当にうまいものは何か知っている。
今日はその全てが揃った。
うまい酒と寿司もそうだが、
なにより家族がいた。
近所のサブちゃんも来た。
やっさん(甥っ子)は小力のモノマネがうまい。笑かせてもらった。
みんな機嫌もよかった。
身体のことを考えて杯2つで止めといたが、気持ちよくなってそのままコタツで居眠りしちゃった。
誰かがコタツ布団を掛けてくれた。
なんだか子供の頃を思い出したなぁ。
あの頃はいつもご飯を食べると眠くなってコタツで寝ちゃってたもんだ。
人間が一番幸せを感じる時はどんな時か?という話で、昔こんな話を聞いたことがある。
それは「 家族の笑い声を聞きながら、隣の部屋で昼寝をする時だ 」って。
あの話は真実(ホントウ)だった。
僕は今日、それを実感した。