西郷ドン小話

ある日、陸軍大将の軍服を着用した西郷隆盛が、若い士官たちと急な坂道を談笑しながら歩いていた。
すると一人の男がいかにも重そうな荷車を引きながら坂道を登って来る。

しかし、あまりの急な坂道の為、一向に登れないばかりか、力及ばず後方へ戻ろうとしている始末。
それを見た西郷は何の躊躇もせず、「どれどれおいどんが押してやろう」と士官たちにも命じて掛け声もろとも力いっぱい押してやると、何とか荷車は坂道を登りきることが出来た。

男は感激し、丁寧にお礼をいいその場を去って行った。

車の後押しをさせられた士官たちは、
「陸軍大将の軍服を召されて、あんな車の後押しなどされたら見た人は笑うでしょう」と言うと、
「かまわん、かまわん。おいどんは何時でも人を相手にしてはおらん。なんと言われようが、よかよか」
と言って、西郷はカラカラ笑っていたという。

                     {高森顕徹・著書参照}
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この時代の日本にはこんなスケールのでかい男たちがゴロゴロいたんだよなぁ。

人ばかり相手にしている自分のなんて小さいことか...。










2005/08/22(Sun) 17:58:13 | 日記
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JOE
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