慰問ライブに行ってきました

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昨日は知的障害者更生施設に赴き、慰問ライブを行いました。
出演者は僕と、某「VA○’S BAR」のオーナーS氏。
S氏によるエレクトーン演奏と僕の弾き語り演奏のダブルヘッダーという内容です。

会場には施設の利用者とその父兄の方々で100名近い人が集まって、ちょっとしたコンサート会場の勢い。

普段、あまり外の世界と接触を持たない彼らには生の演奏にふれる機会というのがないので、皆この日をホントに心待ちにしてくれていたらしく、僕なんかが行ったんじゃもったいないって言うくらいの手厚い歓迎をいただいちゃいました。

今回で僕は2度目になるんですけど、こういったコンサートをやれることは本当に勉強になるし、考えさせられることも沢山あります。

自分の歌的にもね、やっぱりいつもとは違った心持になるし。

昔、自治会の「敬老の集い」に呼ばれて歌ったことがあるんだけど、そんときの心境にも似てるかな?
(「孫が歌ってるとでも思って気楽に聞いてね」なんていって歌ったんだけど、けっこうみんな泣いて聞いてくれたりして。)

なんのてらいもないって言うか、よけいな感情が入ってこないって言うか...。
本当に純粋に歌を聴いてもらって楽しんでくれたらいいなって言う心境になるよね。

普段はねぇ、やっぱりダメだね。そこが僕の未熟なとこなんだけど。
やっぱり、上手く歌おうとかいう気持ちがどこかにある。勝負するように歌ってみたり。(この場合の勝負とは自分自身との闘いかな)

知的障害者や社会的弱者と呼ばれる方々に対して「俺が歌ってあげる」なんておこがましさはこれっぽっちもないですよ。

彼らに対して歌うときに思うことはタダ一つ。「にせものは見抜かれる」って言うこと。
当たり前だけど心で歌うこと。「上手く歌ってやろう」とか「感動させてやろう」なんてよけいな雑念が少しでもあったらもうダメだね。
彼らは心が純粋な分だけ相対する人の心の汚さにも敏感に反応してしまうんだ。

だから僕もね、昨日は心からみんなと一緒に歌を、音楽を愉しもうっていう気持ちになってた。
僕の歌がみんなに伝わったかは解らないけど、「また来るよ」って言ったら「また来てね〜」ってみんな手を振ってくれた。
やっぱりうれしいよね。

日常生活においてはあまり自分から首を突っ込まないし、できれば正直あまり触れたくはない世界でもある。
街で障害者の方を見かけたってそのままやり過ごすことが多いし。

そんな自分の弱さが嫌になるんだけども、音楽っていう共通項があったおかげでみんなと触れ合える時間が持てたし、心を通わせることも出来た。
そして何より歌を通して、僕がみんなからパワーをもらっている。(これが重要!)

何の為に生きてんだろうって自暴自棄になってばかりの自分だけど、
何の役にも立たないギターばっかり弾いてて「俺何やってんだろう?」て自分に嫌気が差してばっかりだけれど、
今回のような機会をいただいて、皆が喜んでくれたことで少しだけ自分が救われたような気持ちになれました。

素直に「よかった」って思えた。

人はかかわり合いの中でしか生きてゆけないんですね。



今回の企画を考えてくれた施設スタッフの方々。
いっしょにセッションしていただいたS氏。
わざわざ聞きに足を運んでいただいた父兄の方々。
そして踊ったり歩き回ったり、笑ったり怒ったり、フンフン言ったり、自分なりの表現の仕方で歌を聴いてくれた利用者の皆さん。

心より感謝いたします。


2005/06/25(Fri) 17:09:40 | 日記
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JOE
シンガーソングマスターやってます

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