ウイスキーの情景・2

近年、お酒の志向がどんどんライト化してきているらしい。
コレは何も日本に限ったことじゃないらしく、世界的に軽いお酒が好まれているようですナ。(最も癖のあるモルトのラフロイグでも2,3年前と比べて味が軽くなっちゃってます)。

ハードリカーの王様、ウイスキーもその業界はかなり苦しいらしいよ。
要は、売れない。飲む人がいないんだね。

一昔前に比べると確かにウイスキーを飲む人は減った気がします。
そんな事言ったって、今日本では空前の焼酎ブームじゃん。強いお酒だってみんな飲んでるんじゃないの?と、思う方もいるかもしれませんが、間違ってはいけません、焼酎は25度〜30度程度で、ウイスキーは40度以上あるのです。
もしも焼酎が40度以上あったならこれほどのブームにはなっていないはずですヨ。特に日本人の体質には40度以上あるお酒は合わないんでしょうねぇ。

ここ数年、シングルモルトブームも来る来ると言われてましたが一向に来る気配は無く終わってしまいそうです。

大体若い人たちがウイスキーを飲まないもの。ダメですよ。
最近の男の方は女の子と一緒でも平気でミルクカクテルを頼んだりして、その感覚ってのは僕にはちょいと分からないところですねぇ。
まず、僕的には女の子と飲む時はかっこつけたいってのがあるじゃない?バーボンをロックで飲んだりモルトをニートで飲ったり、それを見て女の子はイカス〜(古いね)てな具合になるんと違うの?
今の女の子はバーで連れの男がカルーアミルクとか頼んでてもなんとも思わないんだろうか?。
最近の男が軟弱になった原因の半分は女の子のせいだな。ウン。
こんな事言ってる僕がもうおっさんなのかな?

でも考えてみりゃ、僕らが子供の頃は自分ちでもそうだし友達んちに行っても、大体居間の戸棚にはウイスキーが有難そうに飾られていたもんですよ。海外旅行のお土産に買ってきたりしたやつが。
それを親父たちは特別な時にちびちびやってたりして。「やっぱりダルマとは違う」なんて言ってさ。
ジョニーウォーカー黒ラベルがまだ「ジョニ黒」だった頃の話だね。

そんな風に僕らは、子供の頃からウイスキー(スコッチ)は有難いものだ。みたいなイメージを植えつけられていたんだろうね。
だから大人になるとウイスキーを真っ先に飲んでみた。一人前の男になった気がしてね。

そう考えると、今の若い子達にはそういう風にウイスキーに触れる事ってあったんだろうか?
たぶんないよね。ウイスキーに憧れるって事が。
だから、無理に強くて飲みづらいウイスキーを今の子達が飲まないのは当然なのかもしれないなぁ。
寂しいけどね。

僕はいつまでもウイスキーに憧れていたいです。
少年時代に見たセピア色の情景と共に。
2005/01/23(Sat) 05:25:57 | 日記
Tittle: Name:

Profile

image
JOE
シンガーソングマスターやってます

New Entries

Comment

Categories

Archives(212)

Link

Search

Free