千春コンサートレポ♪

行って来ました〜♪

松山千春コンサートツアー2006 「再生」

さいたまスーパーアリーナへ

今年は千春もついにデビュー30周年!その記念コンサートでした。

2日間公演の2日目に行ったんだけど、その日歌った曲目を挙げますと、

1.現実
2.です。
3.おいで僕のそばに
4.帰郷
5.愛しているから
  〜以上弾き語り〜
6.旅立ち
7.銀の雨
8.季節の中で
9.長い夜
10.ひまわり
11.オロオロ
12.エゴイスト
  〜本編終了〜
13.ナイトエンジェル
14.流れ星
15.恋ブギ
16.どうぞこのまま(カヴァー)
17.大空と大地の中で
  〜2回目アンコール〜
18.明日のために

以上、昔の曲から新曲まで、なかなかの選曲で僕的に大満足♪

1日目は「愛しているから」の代わりに「ふるさと」を、「どうぞこのまま」のところを「卒業写真」を歌ったみたいで、そっちもかなりイイんだけれども(笑)

全体的にマニアが喜ぶ選曲になってたような気がするなぁ。


コンサートは前半5曲が弾き語りという内容で、しょっぱな幕が開いてステージの中央にギター3本と椅子と、例の赤いバラ一輪だけだったときには鳥肌モンでしたねぇ。

1曲目の「現実」
ニューアルバムの最後の曲をいきなり1曲目から歌ってしまうとは!すごい裏切り方!(笑)
1曲目からかなり気合入れて歌っていたので、後半ダイジョブか?と心配になるくらいでした。

2曲目「です」はCM曲でもおなじみ。
「何もないこ〜と〜が〜 幸せ〜なの〜です〜」ってやつ。

3曲目に懐かしの「おいで僕のそばに」
4曲目に「帰郷」
個人的に「帰郷」が聴けたのが(しかも弾き語りで)ちょ〜うれしかった!!
北海道の景色が目に浮かぶ。

5曲目に隠れた名曲のラブソング「愛しているから」

ここで一部が終了。千春は袖に引っ込み、ステージ上のスクリーンには千春ゆかりの人物からの30周年お祝いメッセージ」が。

ニッポン放送の取締役の人とか、しょうやん、石川鷹彦、ムッシュかまやつ、STVラジオのパーソナリティーの人など、石川さんやムッシュはフォーク音楽祭の審査員もやっていたそうで、その時の千春の印象などを話してましたね。

そして最後に千春の恩師でもある、今は亡きSTVラジオ・ディレクターの竹田さんの映像が。
竹田さんってのは、デビュー前から千春の面倒を見てた人で、この人のおかげで今の千春があるっていうくらいの人なんです。デビューの年に36歳という若さでなくなってしまったんですけど。
そのナレーションで当時の竹田さんの言葉が語られると、ジ〜ンとしてきてねぇ。

「フォーク音楽祭」でのやり取り

「ギターがひどいな」武田さんのコメントに
「ギターがひどいのは分ってんだよ。高校時代にバイトして買った5千円のやつだもの。歌の批評をしてくれ」と、審査員につっかかる千春。

『「ギターがひどい」と言ったのは実は最高の褒め言葉だった。歌は文句のつけようがない。完璧だった」』と、後に竹田さんが言っている。

が、その時はそうは答えず、「松山君、コピー曲を歌ってくれ」
そして千春は「22才の別れ」を歌った...

結果、フォーク音楽祭では千春は「全国大会」に進出できる権利を持つ上位2名には入れなかった。話題にはなりながらも、ギターのひどさや、態度の悪さなどがあったのだろう。落ちたのだ。

そんな千春に目をつけ「俺に預けてください」と拾ったのが竹田ディレクターだったのだ。


「千春、めし食ってるか?」
「千春、声の調子はどうだ?」
「千春、金あんのか?」
当時の竹田さんの口癖だ。バックで旅立ちのイントロが流れ始める。

「...千春、本当の旅立ちは、これからだ...」
そしてここでバンドの幕が降り、真っ白いスーツを着た千春が登場!
歌はもちろん、竹田さんとの思い出のデビュー曲「旅立ち」

この演出は泣けた!美輪明宏の歌でも泣けなかった僕もウルウルしたぞ!
会場中が泣いた。
千春の想いが伝わってきて、「竹田さん、俺、今もこうして歌ってます。どうですか?」って言ってる様だった。

続けざまに「銀の雨」。そして「季節の中で」、「長い夜」と、名曲オンパレード。

「竹田さんがいない今、俺は間違っていないか?フォークの王道を歩いているか?それを聞けるのはお前らしかいないんだ」って言ってましたね。

ちなみに、デビューの際に竹田さんから言われた事で、「タバコ」「酒」「女」の3つのうちどれか一つをやめろって言われたんだって。

「酒」「タバコ」は当然のどに悪いでしょ。じゃあ「女」は何でかっていうと 「女は声を吸いとる」 んだって。う〜ん、深い。

で、千春は考えた挙句「酒」をやめますって言って、今だに酒は飲まないらしい。

それと、一般的に千春って高い声が持ち味、魅力だと思われてるじゃない?でもね、「千春、高音もいいけど、お前の声の持ち味は低音だ。低音を大事にしろ」って言ってくれたのも竹田さんなんだって。

本当に千春にとっては親代わりのような人だったんですよね。

そして大きなラブソングの「ひまわり」
新しいアルバムから、名曲と名高い「オロオロ」

そして、トークは時事ネタを織り交ぜ、最近のテポドンの話なんかもしてました。
北海道から飛行機に乗ってくる時に「テポドン飛んで来い!」って思うんだって。俺に当たれって。
そうすれば、この北朝鮮問題の大きさに日本人の目も少しは覚めるだろうからって。
その為だったら死んだってかまわないって言ってました。

こういう事がマジでさらっと言えるところがかっこいいのよねぇ。

そして、このトークからつながり、本編最後にフォークシンガーとしての集大成のようなメッセージソング「エゴイスト」を歌いました。
この歌は9・11テロに影響を受けて書いた歌で、僕は今回のコンサートでこの歌が聞けたのが一番感激しました。
またもや涙腺ウルウル。

「30年間、どうもありがとうございました!」

大きな声で、深々とお辞儀をして本編終了。

アンコールではいつものようにノリのよいナンバーが続き、カヴァーアルバムから、「どうぞこのまま」を。前日は「卒業写真」だったらしいので、僕はそっちが聞きたかったかなぁ(笑)

そして、最後に「大空と大地の中で」を会場の皆と大合唱。
この曲が最も千春らしいという人が多いんじゃないかな?名曲ですな。

幕が閉まり、アンコール2回目へと。

そして、最後の最後に「明日のために」。

「どーーーーーーーもっ!!」「ありがとうございましたっ!」「また来ます!!」

いつもよりも気合の入った叫び!千春が泣いていた。僕も感動。

いやいや、近年まれに見る素晴らしいコンサートでした。

涙あり、笑いあり、そして圧倒的な歌の力、歌唱力。客観的に見てもこれだけ出来るフォークシンガーは今の日本にはいません。断言します。

やっぱり超一流ですね(笑)

まじで千春ファンでよかった〜。

美輪明宏も良かったけれども、やっぱりフォーク!僕にはこれですよ!
美輪さんが「マリア様」だとしたら、千春はさながら「一休さん」だな(笑)やっぱり僕には破戒僧一休の辻説法が心に響く。

千春のコンサート何十回と観てきたけど今回は最高レベルでしたね。
そして、またすぐ次が観たくなる。
それが千春の魅力なんだよなぁ。

最高でした!30周年本当におめでとう!!

最後に僕の大好きな歌「エゴイスト」の歌詞を紹介しますネ。


     明日が涙を流すなら 私は明日を求めない
     希望という名の電車なら 片道キップで出ているよ

     忘れちゃいけない人がいる 忘れてあげたい人がいる
     貴方が貴方であるように 私は私でいたいだけ

       そして今を生きる だから今を生きる

     悲しみが頬を伝うなら 私は涙を拭わない  
     例えば誰かを憎んでも 私は心を憎まない

     欲望と夢の狭間から 平和が手招きしているよ
     愛で救われる世界なら 世界は私を救えない

       そして今を生きる だから今を生きる

     生命をかけても守りたい 誇れるものなど何も無い
     正しいものならここにある 私は私をこばめない

     正直者さえバカを見る 不器用者なら地獄見る
     死んでいくことが運命ならば 私は運命に背を向ける

       そして今を生きる だから今を生きる

     明日が涙を流すなら 私は明日を求めない
     暗闇が続くこの世なら 私はこの世を認めない

                   (JASRAC許諾第J060213317号)


2006/08/01(Mon) 11:05:58 | 日記
Tittle: Name:

Profile

image
JOE
シンガーソングマスターやってます

New Entries

Comment

Categories

Archives(212)

Link

Search

Free