ウイスキーの情景・1

 よく、一番好きなお酒は何って聞かれることがある。
それぞれいろんなお酒が好きなんで困っちゃうんだけどやっぱり、憧れはウイスキーにあるよね。

一口にウイスキーって言ってもその中にはスコッチ、バーボン、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズと様々なんだけど(ちなみにこの5つが世界の五大ウイスキーといわれてます)、中でも真髄はスコッチの中のシングルモルトウイスキーかな?

普通一般に皆が飲んでるジョニ黒やホワイトホース、オールドパーやベルなんかはブレンデッドウイスキーって言って、シングルモルトとグレーンウイスキーってのを混ぜて造ってるのね。

シングルモルトウイスキーってのは文字どうり、スコットランドにある一箇所の蒸留所で大麦麦芽(モルト)のみを使い造ったウイスキーで生一本なお酒のこと。

こいつがホントに奥が深い!
スコットランドには全部で120近い蒸留所があるんだけど、それぞれにはっきりと個性があって飲んでて飽きないし面白い。
スペイサイドっていう土地で造ったウイスキーは、とっても芳醇で華やかな味が特色だし、またアイラっていう島で造るウイスキーは海草やピート香、消毒薬のような香りのするものまで様々だ。
それこそギターで言えばマーチンからギブソンまでってな感じ。(こういうと分かりやすいかな?)
僕はギターと同じでやっぱり癖のある味が好きみたい。

こいつを飲むときはねぇ、「水割り」なんてダサイことを言っちゃダメダメ。
ストレート、又は氷を入れない1対1の水割りのみだね。
複雑な香りを楽しむのが醍醐味のモルトにとって、香りを殺す氷はご法度なのだ。
いっぱしのバーに行ってモルトをロックで頼んだりすると断られたりすることがあるから気をつけよう。(ちなみに僕はそんなことは言いませんので(笑))。


    こいつを一人、酒場で飲るんだ。
    ハードボイルドを決めちゃってね。
    話し相手なんか求めちゃいけないよ。
    話し相手は手の中にある酒、こいつで十分。

長い年月を経て世に出た酒と、こいつを造った遠い国の無骨な男達に尊敬と敬意を贈ろう。
そして、懐かしい想い出やほろ苦い思いを、琥珀色の時と共に飲み干して、明日に立ち向かう為のキックを心に入れるんだ。

独りで酒を飲めない男とは友達になりたくない。
その代わり、家に帰るための最後の一杯を付き合ってくれと言われたら、喜んで付き合おう。
なぜならそれは、僕にだって必要なことだからだよ。

  
    午前3時15分前
      あんたと俺のほかには誰もいない
    酒をつくってくれ、ジョー
      面白い話を聞かせてやる
    飲もうじゃないか
      俺の話が終わるまでの間
    酒をつくってくれ
      一杯はあの娘のために
    一杯は家へ帰る勇気をつけるために...     『One for My Baby』 より

             う〜ん、マンダム..
2004/12/20(Sun) 05:44:20 | 日記
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JOE
シンガーソングマスターやってます

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