伝説に逢った夜〜加川良ライブ〜

【 加川良 】
●1947年11月21日生まれ.'60年代末に無名 GS にヴォーカルで在籍.その後 URC レコードで高田渡のマネージャーを勤めていた時期,1970年の第2回フォーク・ジャンボリーに飛び入り出演し,『教訓 I 』を歌い一躍注目を浴びる.翌年の第3回フォークジャンボリーでは,ニュー・フォークの新星として吉田拓郎と人気を二分し,以後関西フォークを代表するシンガーの一人となる.フォーク・ブームの衰退と共に,'80年代には活動が停滞するが,90年代にカムバック.現在に至る.長渕剛、松山千春など、彼に影響を受けたアーティストは数多い。●
ついに会えました!!
僕が最も尊敬するフォーク・シンガーである加川良さんに!
フォーク好きなら、もう説明する必要は無いと思いますが、「あの」加川良ですよ!
夢にまで見た加川良!
彼を知らずして日本のフォークは語れないのであります!
日本のフォークの惣明期を支えた人と言えば、岡林信康や、友部正人、エンケン、高田渡など多数いますが、加川良はもちろん彼らと肩を並べる素晴らしいシンガーです。
中でも、彼は現在でもずば抜けた人気を誇ってますが、その理由はたぶん、時代に左右されないその楽曲と、当時の唄歌いの中では、飛びぬけて彼は歌がうまかった。っていう理由があるんじゃないかと僕は勝手に思ってるんですが。
十代後半から二十歳にかけて、僕の青春は加川良と共にありました。
レコード店を歩き回り、聴きあさり、彼の書く詩に衝撃を受けていたあの頃。
うねるようなボーカルの力強さ、ざらつき、哀しみを帯びた声にひたすら憧れたあの頃。
今でも、彼の歌を聴けば甘ずっぱ〜い青春時代がありありとよみがえります。(って、加川良が青春時代ってお前いくつだよって話ですが(笑))
その彼がナントまぁ、14日、「アコギ基地」でライブをやっちゃったんですよ!
感激&興奮!
どういった経緯でアコギ基地で演ることになったか、詳しくは聞かなかったんで解りませんが、関東近郊でライブをやることが、まぁ〜めっぽう少ない人なんで、まさかこんなチャンスが訪れるとは!
僕の好きなアーティストは随分沢山いますが、唯一、「生」で観た事のない人が「加川良」だけだったんですよ。
これに興奮せずしてどうしますか!?
「生きててよかった」の一言に尽きるのです!
会場には40人ほどいたでしょうか?
予想以上のお客さんの少なさに僕としてはビックリだったんですが(笑)
100人ぐらいは余裕で集まってると思ってましたからねぇ。
それほど宣伝もなく、ひっそりと行われたライブだったんで仕方が無いかと思いますが、なんだろうねぇ、ホント。これが栃木県なのかしら?
だって、「あの」加川良だよ!?(しつこいか?(笑))
話は戻りますが、
生で聴く歌声はもう最高。60になるというのにボーカルは少しも衰えず。
例のごとく体を大きく揺らせながら歌うスタイルも健在。
少ないお客さんの前でも汗びっしょりで歌う姿勢に、僕は改めて「本物」を感じました。
途中、故・高田渡さんに捧げますと言って歌った「生活の柄」。
MCで、この唄こそが本当の、そして唯一のフォーク・ソングだ。と言ってましたね。
そして、もちろん「教訓T」も歌ってくれました。
初めて聴く「生」教訓。かつて何十万、何百万という若者たちがこの唄に衝撃を受けたんだよなぁ。人生観を変えさせられるほどの力を持った唄。
僕は今、その唄を生で聴いている。少しも色あせることなく、心に響いてくる。
改めて、なんてすごい唄なんだろうか!と思いながら聴いていました。
個人的に大好きな唄である「女の証」が聞けたのもちょ〜感動!
MCでは、「僕は今までフォーク・ソングが嫌いだと言って来ましたが、この年になって解ったことは「フォーク・ソング」が嫌いなんじゃなくて、「フォーク・ソングを歌う人」が嫌いだったんだと言う事です(笑)」と言うのが印象に残りましたね。(笑)あぁ、相変わらずなんだなぁって、少しも守りに入ってない、その姿勢にうれしさも覚えました。
そしてライブ後には少しお話をさせていただきました。
「神様」を前にかなり緊張しましたが、かつての気難しいイメージとは違って、気さくに冗談交じりで話していただけたので本当にうれしかったです。
僕の店の話もしましたよ〜。
遊びに来るよって言ってくれました。「いいご縁が出来てうれしい」。とまで!(嘘でもありがたい(ToT))
だから「今度お店に来てくれる時があったら店の名前から「フォーク」を取ります」って言っておきました(笑)
なんにせよ、僕にとっては忘れられない、「夢のような」夜となりました。
また是非、本物の「唄」を聴きに、ライブに行こうと思います。
こんな機会を設けてくれたアコギ基地さんに感謝ですネ。
15年前の俺よ、ホント、生きててよかったなぁ〜〜。

※「宮村」さんというのは、加川さんの嫌いな「フォーク」を外した店の名です。(笑)
‥…★ちなみに、松山千春さんが「デビュー30周年特別企画イベント」を札幌・STVホールで1月に行なったんですが、その時にゲストとして加川良さんが出演しています。その時の模様を報告しちゃいますね。
●司会「...ココでですね、ゼヒこの人と一緒にやりたかった!自分に生きる勇気を与えてくれ た...という、加川良さんでございます!どうぞ!」
●千春「ありがとうございます!良さん、ありがとうございます!」
●加川「ありがとうございま〜す」
司会による加川良のプロフィール紹介。
●千春「今日はお前たちアレだよ、伝説を目の当たりに観てるって状態だよ。要はね、今のご紹介でもありましたけれども、お前たちの中でジョーン・バエズっていうフォークシンガーを知ってるヤツは...?(拍手)はいはいはい。ジョーン・バエズはある日イベントでボブ・ディランに、まだ無名のボブ・ディランに「キミ、上がっておいで。歌えるんでしょ?」って歌ったのがボブ・ディランのデビュー。そしてボブ・ディランというアメリカを代表するようなシンガーが出たわけ。それで、去年だけど釧路で亡くなった高田渡さんというフォークシンガーが、その時、「良、ちょっと来い、お前歌えるんだろ」ってデビューしたのが加川良なんだ。俺は小学、中学、高校と彼のアルバムをず〜っと聴きながら過ごしました。で、今日30周年を迎えるんでSTVが「千春、ご褒美何がいい?っていうから、俺は「加川良が欲しい!」(笑)(拍手)加川良!」
♪そう、わたし
●加川「ありがとうございます。もう、ほんとにねぇ、むちゃくちゃ気持ちいいです。うれしいです(拍手)何やろねぇ、これね、松山さんの30周年、これもほんと嬉しいんですけども、なんていったらいいんだろう、この季節、この雪の北海道ホント、好きなんですよ。 〜中略〜 千春さんに一曲捧げます。」
♪ONE
●千春「あのね、今日ほんとに来てもらえるかどうか、ほんとにわかんなかったっすよ。どだい、その先輩達で、俺と一緒に歌うっていう度胸のある人間、あんまりいないと思うんですよ」(笑)
●加川「よう言うたねぇ。」(笑)
●千春「そこで、今日はこれから私が加川良を潰しにかかりますんで、ちょっと俺も一緒に歌いますんで、聴いてやって下さい。(拍手)これは、いろんな生活をなさってる方、誰にも感じられる事だろうし、俺はもうこの歌大好きでしょっちゅう歌ってきました。」
♪教訓T
●千春「自分が最も尊敬するフォークシンガー・加川良!ありがとうございました!」(拍手)
〜中略〜
●千春「イヤ、もう、自分は彼が存在するだけでうれしいんです。自分は彼になれないし、う〜ん、彼を超えるとかそういう問題じゃなくて、やっぱり加川良はず〜っと加川良でいてもらいたいし。今まさに会場におられる方、全国で聴いておられる方、「おい、こういう音楽ってやっぱり必要だよな」って、思ってくれればね、当然嬉しいし、...」
●司会「どちらかというと、今、こういう音楽は少ないんじゃないだろうか?」
●千春「まぁ、正直言って、その評価は低いですよ。我々フォークソングをやっている者として、なんて言うのかな?要は数字に惑わされ過ぎてるわけよ。何百万枚売りましたとかよ、何万人集めましたとか、何十万人集めましたとかよ。くだらない歌はくだらない歌だって。心に染みる歌は心に染みる歌なんだって。だから俺はもう売れようが売れまいが、どんな風になろうがね、お前たちの心に染みるような歌だけは歌っていきたい!(拍手)それだけなんですよ。...」
この後もイベントは続くわけですが...中学の時に先輩に無理やり誘われてマージャンをやっている時に、ラジオから「伝道」が流れてきて衝撃を受けた話や、加川良になりたくて声を潰してみようとした時期があった話など、なかなか聴けない千春さんの話が貴重でしたね。
また、千春さんが言う事で、改めて「加川良」の偉大さみたいなものを感じました。
ちなみに、5月31日に千春のデビュー30周年記念BOXアルバム(2枚組)が発売されますが、1枚は千春初の「カヴァー曲集」になってまして、彼が選曲した曲、リスペクトするアーティストが勢ぞろい。その10曲目に加川良さんの「伝道」が入ってます。千春の歌声で聞く「伝道」、今から楽しみですな。
《ディスク1・カヴァー》収録曲
1、どうぞこのまま 丸山圭子
2、さよならをするために ビリーバンバン
3、セクシィ 下田逸郎
4、別れのサンバ 長谷川きよし
5、妹 かぐや姫
6、春夏秋冬 泉谷しげる
7、卒業写真 荒井由美
8、雨が空から降れば 小室等
9、私たちの望むものは 岡林信康
10、伝道 加川良
《全10曲》
【 伝道 】
悲しい時にゃ 悲しみなさい
気にする事じゃ ありません
あなたの大事な 命に 関わる事も あるまいし
そうです それが 運命なのですよ
気にする事じゃ ありません
生まれて死ぬまで つきまとうのは
悩みという ものだけなのですよ

一緒に写真を撮ってもらいました。
あたしゃ、緊張で顔が引きつってます(笑)
良さん、ありがとうございました。
2006/05/15(Sun) 15:36:03 | 日記
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