白州蒸留所訪問記
行って来ましたよ〜ん。サントリーの白州蒸留所!
BAR業界の集まりで蒸留所見学に行ってきたのです。
仕事が終わって朝の4時に集合して、そのままバスで山梨まで。
9時に着いたらそのまま蒸留所を見学して、お昼ご飯を現地で食べ、午後1時には現地を発って、5時頃帰ってきてまた仕事をするという日帰り強行軍(笑)
まぁ、そうでもしなけりゃ業界の人間が集まれる事もないんで、しょうがないんだけどね。
行ったメンバーがまたすごい(笑)
市内中のBARが集まっちゃったんじゃないのって思うぐらい。40人弱のバーテンダー達が集ってバスに乗っちゃうわけですよ。どうなることかと心配してたけど、さすがにミンナ疲れてるからね、乱痴気騒ぎとまではいかなかったです(笑)。
僕は一番前に座って、ほんのりとバス酔いしながら揺られてました。(+_+)
白州蒸留所はね、南アルプスの甲斐駒ケ岳のふもとにあるのよ。あの「南アルプスの天然水」がとれるところだね。
昭和48年にサントリーが「山崎蒸留所」に引き続きスタートさせた、第2のモルト蒸留所。
予定通り朝の9時頃に着いて、先ずは敷地内にある「ウイスキー博物館」を見学。
貴重な昔のボトルや酒造りの道具等が展示されてるんだけど、バスのほろ酔い具合と寝不足が重なって、いつもに増してローテンションだったもんで、みんなに「じょー、ダイジョブか?」と心配されてました(笑)
それが終わると本題のセミナーへ。
インストラクターの方の説明を受けながら蒸留所内を見学。
蒸留所を見るのは初めてのことだったんで、さすがにこの時はテンション上がりましたねぇ。
ウキウキワクワクってな感じ。ウイスキー好きにはたまらんね♪
本や写真で見た景色!発行槽やポットスティル。そのまんまだ。
ただ、一番感激したのはその「ニオイ」だったね。蒸留所内に充満する醗酵した麦のあま〜い匂い。ビールの匂いが強烈になった感じかな。
写真では解らなかった生の現場の匂い。蒸留所内がこんなに匂いがきついところだとは思いもしなかったのでちょっとビックリ&感動
2005年に取り替えたばかりのポットスティル(蒸留器)。銅で出来てるんだけど、まだピカピカだね。ポットスティルの形状によってさまざまな風味のウイスキーが出来上がるんだ。
みんな真面目に説明を受けてます。おっちゃんの着てた「白州」作業着、ちょ〜欲しい(笑)
ほんでもって、ひととおり視た後は、樽の熟成庫へ。写真撮影が禁止だったんで撮れなかったんだけど、ヒンヤ〜リとしてて、これまたウイスキーのあま〜い匂いが充満しててね、ウイスキーも呼吸してるんだなって改めて実感したね。
ちなみに樽の中のウイスキーは呼吸しながら自然に蒸発していくんだけど、コレが年間2%。ちゅ〜ことは20年寝かしたら樽の中身は40%も減ってるってゆー訳。50年も寝かしたらほとんど樽の中には残ってないのよ。
だから長期熟成したウイスキーは貴重なんだな。ちなみにこの蒸発した分を「エンジェルズ・シェア」(天使の分け前)と呼ぶんです。粋だよね。
その他にも樽の中身を焼く作業場も視て来たよ。
「リチャー」という火入れ。長い間使って活性の落ちた樽に火入れをして力を取り戻させる作業。
アルコールの染み込んだ樽はたやすく燃え上がり、見る見る炎は勢いを増す。こんなに燃えて大丈夫かと心配したけど、実際には1〜2ミリしか燃えていないらしい。
職人がひしゃく一杯の水でこの火を一瞬で消す時、「ボンッ」っと音がして、思わず拍手が起こるほどの職人芸でした。
そして見学も終わると、いよいよテイスティング。
いろんな種類のウイスキーをちびりちびりと。
ストレートの後は、1対1の水割りでさらに香りが立つ。
僕は「山崎」より「白州」のが好みだったな。
そんな訳で、お昼ご飯を食べ、お土産を買って午後1時には現地を発ちました。
帰りのバスはさすがにみんな飲みすぎてグロッキー。
それでも、僕ときたら何だか帰りは元気が出ちゃって、もって来た玄米おにぎりをほお張りながら遠足気分を味わってました(笑)
帰ってから大変だったけど(←_→)
でも、行ってよかったなぁ〜。
職人さん達の情熱に触れ、ますますウイスキーが好きになった旅でしたね。
モルト・イズ・ワンダホ〜〜!!(^O^)/C□
2006/03/10(Thu) 02:58:39 | 日記