トリノオリンピック 〜フィギュア・安藤美姫特集〜

 クールマイヨールにて練習する安藤美姫選手
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オリンピックも後半戦。
いよいよ21日、女子フィギュアスケート・ショートプログラム(SP)が行われる。

今回は安藤美姫選手に注目してみた。

13日にトリノ入りした安藤選手。
最終調整でのジャンプのキレも調子も良さそうで、
本番での4回転も期待してしまうのだが、実はこの練習リンク・・・、
トリノ市内から車で2時間ほどのクールマイヨールにあるのだ。
標高が1200mの場所だ。当然標高が高いという事は空気が薄いわけで、
通常よりも身体も軽くなり、ジャンプも高く飛べるのだ。
トリノ市内に戻ると、身体のキレの悪さに驚くという。
そのため、この場所での結果を絶好調だと錯覚させないために、
日本スケート連盟は予定より早めにトリノ市内での練習に変更させた。

ここでも、18日には4回転成功のニュースが流れた。
本来、直前までクールマイヨールにての調整予定だったが、
本番により近い環境でのこの結果は本人も自信がつくし、
早めの判断が良い結果をもたらしたと言えるだろう。

しかし、昨年12月の右足小指骨折の影響での調整不足や
今年に入ってからフリーのプログラムを「蝶々夫人」に変更と、不安要素も少なくはない。
「もう4回転ジャンプに懸けるしかない」との声も多く聞かれる中、
本人も「たとえ失敗しても必ず入れる」とコメントしているが、
果たして本番では成功することが出来るのだろうか?

というより、安藤選手は本当に4回転に懸けるしかないのか?
新しい採点基準から考えれば、ジャンプ失敗の減点が非常に大きいため、
身体に掛かる負担も含め、4回転は本当にリスクが大きい・・・。

昨年12月のGPファイナルでは、トリノ五輪金メダル最有力候補の
イリーナ・スルツカヤ選手と安藤選手は実際の採点上は24.18点差あった。
タラレバの話になるが・・・
もし安藤選手が「ノーミス」だったら、ジャンプの基礎点はもちろん上回り、
他の項目を合計しても1.92点と小差だった。SPとの合計得点でも4.12点しか差がないのだ。
(スルツカヤ選手はノーミス)

4回転と3回転では基礎点こそ「5点」の差はあるが、
4回転を跳ぶポテンシャルを持って、余裕で3回転を跳べば、
GOE(演技点・Grade of Execution)での加点が期待できる。
女王と僅差という事を踏まえれば、4回転なしでも十分メダル圏内にいることになる。
(あくまで「完璧な演技」をしたらという事だが・・・。)

ただし、個人的な意見を述べれば・・・
「世界で彼女しか跳ぶ事の出来ない4回転」をオリンピックで披露する価値は計り知れない。
歴史的な意義もあるし、是非とも挑戦してもらいたい。
頑張れ!ミキティ!!


※余談だが・・・
日本女子フィギュア勢は1人部屋が2つ。
年功序列で、村主選手と荒川選手が使用してる。
安藤選手はというと、クールマイヨールでは1人部屋だったが、
トリノ市内では、アイスダンスの渡辺選手と共同生活中。

フィギュアだけではなく、すべての競技の選手に言える事だが、
生活環境でも良くも悪くも、少なからず競技に影響を与えているのは確かだろう。


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上記写真は朝日新聞社のasahi.comより引用。
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2006/02/20(Mon) 07:33:35 | スポーツ
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